彼方から。 三番目の虹 ~彼方から~: あまあま金時栗かのこ

彼方からのネタバレと最終回の結末は?あらすじや感想も紹介|はぐれめたる

彼方から

概要 [ ] 作者のひかわきょうこには珍しい異世界作品。 確固としたとストーリー展開、そして温かみのある人物造詣から幅広い支持を集め、にを受賞した。 物語は全5部構成で、その他に幕間の特別編3話とエピローグから成る。 当初は毎月連載だったが、作者の体調不良による休載後に隔月連載となり、数度の休載を挟みながら12年の歳月を経て完結した。 異世界を舞台とするファンタジー作品では、飛び込んだ世界でも最初から言葉が通じる(または、何らかの手段によって早々に言葉が通じるようになる)設定が多い中、本作品では主人公の典子が異世界の言語を一年ほどかけて自力でマスターする様子が描かれている。 あらすじ [ ] 高校2年生の 立木典子( ノリコ)はある日の下校途中、無差別事件に巻き込まれ、その衝撃でに飛ばされる。 見たことも無い樹海に落とされ、異形の虫の襲来に怯える彼女を救ったのは、渡り戦士の イザークだった。 時を同じくして異世界では『破壊の化け物である「 天上鬼」を「 目覚め」させる者が現れた』とのお告げがもたらされ、騒然となる。 正体不明の「天上鬼」と「目覚め」を手に入れ世界の覇者になろうと各国が画策する中、自由都市リェンカの首領・ ラチェフはイザークに執着心を抱く傭兵 ケイモスに闇の力を与え、樹海から現れたノリコとイザークに追手をかける。 ノリコは突然異世界に飛ばされた状況に戸惑いつつも、イザークを全面的に信頼し、未知の言葉や風習を学びながら彼と行動を共にすることになる。 共に旅をするうち、互いに惹かれていくノリコとイザーク。 しかしやがて二人に魔の手が伸び、ノリコは自分こそが「目覚め」でありイザークを「天上鬼」として目覚めさせる存在であることを知ってしまう。 イザークから離れようとするノリコだったが、「未来は変えられるかもしれない」と言うイザークと想いを通じ合わせ、二人で運命に立ち向かう決意をする。 次第に世界に邪悪な気が満ちていく中、闇の力とは対極にある光の力を見い出した二人は、同じく闇に対抗しようとする人々と巡り合ってゆく。 一方、より強力な魔の力を得たラチェフは、力を増したケイモスに命じてイザークと最後の対決に臨む。 世界観 [ ] 建物や生活レベルなど、中世ヨーロッパのような世界観だが、西欧よりも東欧や中東のような印象が強い。 人々は基本的に男女ともに長髪で、腰に帯を巻いた長衣を纏う。 数多くの国が存在し、国王または大臣が政治を執り行っているが、近年はどこの国も悪官が台頭し、悪政が蔓延りつつある。 主な武器は剣や弓矢、稀に火薬類で、銃器の描写はない。 いわゆる魔法は存在しないが、衝撃波(作中で「遠当て」と呼ばれる)を発する・未来視や透視を行う(占者)・超人的な跳躍力を発揮する(アクロバット能力者)・風を操る(風使い)などが可能な「能力者」が少なからず存在する。 移動手段として「馬」と呼ばれる四足歩行の生物や「翼竜」と呼ばれる恐竜のような飛行生物が利用されており、家畜として「牛」も存在する。 一方、「花虫」や「六ツ目」といった異形の生物も生息しており、邪気に呼応して活動が活発になる描写がされている。 言語は大陸内では共通で、周辺にそれぞれ異なる言語を使用する少数民族の島々があるとされている。 大陸での通貨はゾル、長さの単位はヘンベルとニベル 、重さの単位はユロン。 登場人物 [ ] 初登場の部ごとに分けて記載する。 声優名はドラマCDのキャスト。 第一部 [ ] 立木 典子(たちき のりこ) - 本作の主人公。 17歳。 異世界に来てからは「ノリコ」とカタカナ表記される。 友人から「少し抜けている」「とぼけている」と評されるごく普通の女子高生だが、状況に流されすぎず冷静に判断する一面も。 「自分は無力だが、無力なりにできることを全力でする」を信条とし、随所で芯の強さを発揮する。 元の世界での家庭環境は両親と兄と祖父の五人暮らし。 突然異世界の樹海に飛ばされてしまい怪物に襲われた所をイザークに救われ、彼の旅に同行する。 異世界に飛ばされた当初は取り乱したものの、の父の影響もあってか状況を受け入れ、自分が異世界に来た理由を考えつつ与えられた環境で最善を尽くそうと決意する。 その一端として異世界の言語を主にのみでゼロから習得し、第二部では片言で会話ができるようになり、第三部冒頭では僅かに異国訛りがあると言われる程度にまで上達した。 予言に伝わる「天上鬼」を「目覚め」させる存在だが、本人はその事実を知らなかった。 命の恩人であるイザークに心から信頼を寄せると共に淡い想いを抱き、イザークが力を暴走させ異形の姿へ変貌した際もその信頼は揺るがず、真正面から彼を受け止めるとともに自らの想いを伝えた。 後に自分こそが「目覚め」であると知らされた時はイザークの元を去ろうとしたが、彼の想いを受け入れ傍で支え続けることを誓う。 第二部中盤でテレパシー能力(ただし相手はイザーク限定)を身に付け、第五部終盤では「目覚め」として覚醒し光の世界への扉を開いた。 色素が薄く、目も髪も茶色っぽい色をしている。 第一部では顎のラインまでのボブカットだったが、時間の経過とともに髪が伸び、第五部では背中まで届く長さになっている。 終盤でラチェフに髪を切られたのを機に、最初の髪型に戻った。 イザーク・キア・タージ 声 - 19歳。 長い黒髪 に黒い目 の、人とも人ともつかない端正な顔立ちで、寡黙で人を寄せ付けない雰囲気を持つ青年剣士。 細身の体形に似合わない超人的な身体能力と、負傷しても短時間で治癒する驚異的な回復能力を持つ。 異世界基準でも稀有なレベルの能力者であり、前述の身体能力と合わせて作中ではしばしば「化け物」と評されている。 幼少の頃から、後に世界に闇をもたらす「天上鬼」になると言われて育つ。 母親には怯えられ、「天上鬼」を育てることで利益を得ていた父親 からも腫れ物扱いで、次第に心を病んでいく母親を見かねて生まれ故郷の村を出奔するも、直後に両親は焼死。 以来各地を転々としながら生きていたが、17歳の時にとあるの下働きに入った際、その隊商に加わっていたガーヤに体技を見込まれ、押しかけ師匠の形でを教えられる。 その後は渡りの戦士として生計を立てながら放浪の日々を送っていた。 自分を「天上鬼」として覚醒させる「目覚め」の降臨を知り、「目覚め」を消すべく入った樹海でノリコに出会う。 何も知らないノリコを手にかけることを躊躇い、ノリコの正体を伏せて共に旅をするうち、次第にノリコの存在に安らぎを感じるようになっていった。 ノリコに惹かれて止まない自分の想いを自覚しつつも宿命との間で葛藤し、その関係を断つべく距離を置こうとしたが、真実を知ったノリコが逆にイザークから離れようとしたことを機に想いを伝え、共に行く道を選ぶ。 ラチェフ一派との戦いで「主」に呑み込まれかけた際、初めて自身の内面と向き合い、光の力の一端に覚醒した。 様々な人物との出会いにより、「天上鬼」が辿る世界の破壊者以外の可能性に気づき、運命と対峙する。 ラチェフ 声 - 自由都市リェンカの首領。 33歳。 長い黒髪を束ね、女性的で秀麗な容貌を持つ。 目的の為なら手段を選ばない冷酷な野心家で、世界を我がものにするために「目覚め」と「天上鬼」の力を欲している。 幼少時から優秀な子供だったが、鬱屈を抱える母親に疎んじられて育つ。 有力者から後見の申し出を受けた際に事故に見せかけて母親を殺害した。 やがて「魔」の化身である「主」(=「元凶」)の宿る地下遺跡を発見し、闇の力に同調する。 その後は飢えた心を満たそうと力や名声に執着し、邪魔な存在を抹殺しながらのし上がってきた。 幼少時代の経緯から自分を否定される事に敏感で、自分に従わない者に対しては苛立ち、時に激昂する。 ケイモス・リー・ゴーダ 声 - 自由都市リェンカの傭兵。 20歳。 高い威力の「遠当て」を得意とする能力者だが粗暴な若者で、常に自分の力を誇示し周囲を畏怖させていないと自分自身を実感出来ない。 戦いを挑んだイザークに惨敗を喫してしまうが、ラチェフにその力を見込まれて保護される。 自分に屈辱を味わわせたイザークを倒すことに執着し、ラチェフに言われるがまま闇の力に溺れていく。 何度も執拗にイザークを襲っては追い詰めたイザーク最大の宿敵。 ゴーリヤ 声 - ラチェフの腹心の部下である老占者。 ラチェフとは古い付き合いで、闇の力を操りラチェフの野望に協力する。 アゴル・デナ・オーファ 声 - 自由都市リェンカの。 31歳。 「目覚め」を探そうと樹海で捜索隊を率いるが見つからず、ラチェフの指令で手がかりになりそうなイザークの行方を娘のジーナと共に追っていた。 第二部でザーゴ国の兵と悶着を起こし一文無しになってしまった所をノリコたちと出会う。 かねてよりラチェフの方針に疑問を抱いており、以降はラチェフの元を離れ、ノリコ達と行動を共にする。 ジーナハース 声 - アゴルの愛娘で愛称は「ジーナ」。 幼少ながら聡明な性格で、稀代のの才能の持ち主。 母親の形見の占石で未来予知や透視を行い、アゴルの仕事を助けてきた。 占者の能力でノリコ達の正体に薄々感付くが、ノリコと仲良くなったのもあって沈黙を守る。 生まれつき盲目で、占いを通じて世界を見ている。 第二部 [ ] ガーヤ・イル・ビスカ 声 - ザーゴ国で雑貨屋を営む中年女性。 53歳。 恰幅のいい体格で、勝ち気で面倒見の良い性格。 戦闘集団灰鳥一族の出身で、かつては名高いだった。 ゼーナというの姉がいる。 引退後、隊商に加わり働いていた時に少年時代のイザークに出会い、剣術を教えた。 イザークにとっては心を許せる数少ない人物であり、ノリコと決別しようとするイザークから彼女を預かった。 以降、ノリコを気にかけて何かと世話を焼いており、イザークとノリコの恋を密かに応援する。 ジェイダ・デ・ギレネー 声 - ザーゴ国の元・左大公。 52歳。 争いに傾くザーゴの中でも穏健派として知られていたが、ケミル右大公の謀略によりクーデターの嫌疑をかけられ失脚、家族ともども追われる身となってしまった。 かつて灰鳥一族の危機を救ったことがあり、恩人として敬われている。 ガーヤたちの助けによって隣国グゼナへ亡命した後、各地で身を隠しているはずの同志を捜す旅に出て、最終的に光の地エンナマルナに行きつく。 「元凶」が滅びた後、イザーク達の活躍でクーデター容疑の無実が証明され、故国に返り咲いた。 ロンタルナ、コーリキ 声 - (ロンタルナ)、(コーリキ) ジェイダの息子達。 ジェイダと共にグゼナへ亡命し、その後ガーヤたちとともに身を移したエンナマルナで、離れ離れに逃亡生活を送っていた母や妹と再会する。 バーナダム 声 - ジェイダの護衛隊の隊員。 灰鳥一族出身でジェイダを敬っており、ガーヤとも知己。 やや直情的な性格で、ロンタルナやコーリキからはいじられ気味。 ノリコに想いを寄せてイザークと恋の駆け引きを演じるが、ノリコがイザークと相思相愛と知って身を引いた。 バラゴ 声 - 25歳。 ザーゴ国の王子ナーダの親衛隊。 ナーダの命令でイザークに喧嘩を売るが返り討ちに遭い、面目を潰されてしまう。 しかしそれを機に自分を見つめ直し、ジェイダ左大公の逃亡に協力してそのままノリコたちと行動を共にする。 いかにもゴロツキ風のいかつい容貌とは裏腹に、茶目っ気があり根は優しい兄貴分。 イルクツーレ 声 - ザーゴとグゼナの国境近くにある白霧の森の奥深くに立つ、朝湯気の木の。 愛称は「イルク」。 慈愛に満ちた性格で、銀色の髪に菫色の瞳の少年の姿をしている。 かつて白霧の森にあった村の住民たちが闇に操られ死後も苦しみ続ける現状を救おうと、自分の姿を見ることができるノリコに助けを求めた。 ノリコたちの助力で闇が祓われた後は、村人達の霊と共にノリコ達をサポートする。 ナーダ ザーゴ国の王子。 高慢で残忍な性格で、闘技場や御前試合で殺し合いを見ることを何よりの楽しみにしている。 カイダール ナーダの親衛隊。 毒と風を操りイザークを捕らえるが、その後の御前試合で返り討ちにされる。 第三部 [ ] ゼーナ 声 - ガーヤの双子の姉。 53歳。 ほくろの位置が左右逆なこと以外はガーヤと同じ外見をしている。 グゼナ国の国専占者だったが、大臣ワーザロッテが連れてきた占者タザシーナにその地位を奪われ、自宅に嫌がらせを受けるようになっていた。 ザーゴ国から逃れてきたノリコ達一行を迎え入れる。 未来は変えられると信じており、ノリコとイザークが一行を離れた後は、行方不明になったグゼナ国の大臣達を捜すためガーヤ達と旅に出て、聖地エンナマルナに辿り着く。 アニタ、ロッテニーナ ゼーナの助手を務める娘。 元は孤児で、血の繋がりはない。 ノリコとは二人とも同じ年頃で、女友達として仲良くなった。 ノリコとイザークが一行を離れた後は、ゼーナ達と共に旅に出る。 タザシーナ 声 - ラチェフに取り入ろうとする美貌の女性占者。 高飛車でプライドの高い性格。 悪意の塊「黙面」のお告げに従い、ワーザロッテに取り入るとともに、ノリコを生贄として要求する。 ワーザロッテ失脚後はリェンカに戻り、ラチェフのもとで働いていたが、ゴーリヤの方が評価されている現実に不満を募らせていく。 イザークとノリコの正体を看破し、それをノリコに突き付けた張本人。 ドロス 声 - ラチェフとタザシーナに脅され利用されていたやや愚鈍な青年。 動物の扱いに長け、特に古代生物チモの飼育に秀でる。 第四部で囚われたノリコに同情してラチェフらを裏切り、以降はチモの能力を使ってノリコとイザークに協力する。 ワーザロッテ グゼナ国の大臣。 国王が政治に興味を持たないのをいいことに、タザシーナを使って台頭し実権を握っていた。 バンナ ワーザロッテ親衛隊の一人。 腕を変幻自在の布に変えて戦う特殊能力を持つが、イザークに返り討ちにされ面目を失う。 ニンガーナ、シェフコ、トラウス兄弟 ワーザロッテ親衛隊の面々。 それぞれ黙面から特殊な力を授けられていたが、黙面消滅後は力を失い、散り散りに去っていった。 黙面(もくめん) ある日タザシーナに語りかけてきた「悪意の塊」。 液体の身体に仮面が浮いている姿をしている。 生贄としてノリコを求めるが、天上鬼の力を解放したイザークによって倒される。 第四部 [ ] カイザック 「花の町」の町長の娘婿。 年に一度の祭で祭神役を務める予定だったが、怪我のためイザークに代役を頼む。 ニーニャ カイザックの妻で町長の娘。 街で職安屋に絡まれていたノリコを助けに入って二人と出会う。 花の町の町長 ニーニャの母。 穏やかな性格で気のいいおばさん。 闇に包まれつつある国政を案じている。 「元凶」 ラチェフ一派からは「主」とも呼ばれる。 現在世界に蔓延りつつある闇のすべての根源であり、天上鬼を手中に収めるべくその魂に鎖をかけた張本人。 普段は紫魂山地下の古代遺跡に宿っているが、力を増すにつれ別の場所にも現れるようになる。 その正体は、かつて不老不死を誇った当代無比の能力者の思念体。 第五部 [ ] グローシア ジェイダ左大公の娘でロンタルナとコーリキの妹。 ノリコと同じ年頃で、明るくしっかり者な性格。 父と兄とは別行動でザーゴから逃亡し、アイビスク国の農村で「ハンナ」という偽名を名乗って隠れ住んでいたところをノリコとイザークと出会う。 追手が現れたことからノリコらに身分を明かし、以降は行動を共にする。 当初ノリコたちの事を「駈け落ちした王女と国一番の騎士」と説明され信じていた。 ニアナ ジェイダの妻でグローシア達の母。 マイペースな性格で好奇心に駆られては迷子になり、よく娘にお説教を喰らっている。 アレフ・エラザード ジェイダに仕える警備隊の隊長で、逃亡中のニアナとグローシアを護衛していた。 バーナダムの上司にあたる。 隠れ住んでいた農村ではグローシアの兄として「ロキ」と名乗り雑貨屋を営んでいた。 陽気で口達者な性格で、寡黙なイザークとは対照的なため、ノリコ曰く「漫才コンビ」状態になることも。 クレアジータ アイビスク国の高官。 「天上鬼」の破壊者以外の、光の可能性を示唆した人物。 その発言をしたことで死刑囚に貶められたが、イザーク達により救出された。 カタリナ、ダンジエル、ウェイ クレアジータと志を共にする同志。 マードウッグ ドニヤ国に帰順する形は取っているが自治権を認められ、「砂隠れの町」とも呼ばれる光の伝説が伝わる聖地・エンナマルナに住む一族の族長。 血気盛んだが、実直で真っ直ぐな若者。 ニアナからイザークとノリコの正体を知らされても恐れることなく、闇に立ち向かってきた二人を労った。 ラチェフ一派が闇の力を使ってエンナマルナに攻めてきた際は一族でノリコを匿い、闇の力に対抗した。 パロイ ザーゴ国の新国王。 ナーダ王子およびケミル右大公の失脚後、己の不徳を恥じた前国王が退位し、新国王として即位した。 国王としての初仕事は、ジェイダ左大公の復職だった。 書誌情報 [ ] ひかわきょうこ 『彼方から』 白泉社• 服装や名前については初期はスラブ地方を意識していたと作者が語っている• 1ニベル=100ヘンベル、1ヘンベル=9メートル。 1ユロン=1kg。 第三部時点で20歳になっている。 異世界では男性は長髪が一般的。 ノリコ曰く「青や緑に見える時もある」。 イザークを「この世を震撼させる天上鬼に育て上げる」という約束で養っていたという口ぶりから、ラチェフが同調してしまった「主」との約定を交わしていたと思われる。 巻によっては「ギレネー・デ・ジェイダ」と表記されている。 実は第一部第一話で顔のみ登場している。 各巻情報は単行本奥付による• 各巻情報は 2010年8月21日閲覧 による 外部リンク [ ]•

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彼方から

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脳内設定という名の妄想 元凶との戦いから3年後の妄想…でなくて、設定です。 元凶が消え、今後の構想をエンナマルナにふた月ほど 逗留してねりねりした各国要人達は、エンナマルナを 心の故郷と誓い、各々の地に還ってゆきます。 イザークと 一部愉快な 仲間たちもまずはザーゴ国へ。 その辺はエピローグ読んでね。 意外と紆余曲折があったのはノリコのショートボブっぽい 髪型がセミロングになってたのを見れば一目瞭然です。 ラチェフ様を粉微塵にしちゃってから半年位は経ってるよね。 皆さんご苦労様。 そこでまたひと月程鋭気を養ってからグセナに向かったと しましょう。 グセナにも5ヵ月位居た模様。 東大陸に向かう前、樹海でのノリコはもう立派なロング ヘアーです。 背中の中程に伸ばすのは大体普通の人で一年程かかりますから。 おっと、昔こんな事言いませんでした? 「スケベな人は髪の毛伸びるのが早い」 いやいやノリコがスケベだとは言ってませんぞ。 だってこのわけのわからない言い伝え ? も、人間の性ホルモンに 関係していると考えられ発生したみたいですよ。 だからですね、ノリコの髪の長さ=経った年月…という訳では なかったりしちゃったりしてでもそれってイザーク関係アリ? アリなわけ?やだもー!という私の妄想。 東大陸ではアイビスクに4~5ヵ月位居たかも。 国を立て直すのは容易じゃないよね。 でもクレアジータさんには 結構お金持ちの支援者がいたようだし、なんとかなったのかな。 お世話になってた所も立派っぽいお屋敷でした。 んで、また西大陸に戻ったりまた乞われて東大陸に渡ったりで、 イザークと 一部愉快な 仲間たちは2年以上もの間ジプシー状態 だったりするわけです。 そんでもってドコに還って来たんだろうこのヒトたちってば とゆーと、やはりまずザーゴ国。 お偉いさんの中で一番の理解者 ジェイダさんがいるというのは大きいぞ。 その時クセ者アレフ辺りにさっさと落ちつけ住みつけ身を 固めろと言われたに違いない。 イザークとしてもこの2年もの間何も考えなかった訳じゃあない。 んなこたーない。 byタモリ ぶっちゃけ一線は越してしまった22才の男盛り、 可愛い彼女と確かな何かは欲しいところな訳です。 花虫を脳天カラタケ割りにした出会い当時はただ哀れな 子だな位の認識しかなかったのに、六つ目をぶった切り 蹴散らしたあの峠の19才の頃、「夫婦」と言われてマジで 否定しようとする辺りもうすでに無意識に意識。 考えてみたら幼少時親兄弟周囲の者全てに避けられ続けた男に まともな恋愛は普通出来ない訳だけど、ノリコのように、 既製概念全くなしにただひたすら縋り付く存在は、戸惑いから 愛し恋しに変わるのにはたいした時間はかからなかった筈。 言葉をせっせと覚える姿に、たどたどしく話す姿に、 男としての劣情を禁じ得なかった筈。 あの、アゴルさんに4ページもかけていたぶられた チンピラ4人組も「お、片言。 かわいーじゃん」て言ってたじゃん。 事情が事情なだけに、かなり自分を抑えてたイザークだけど、 考えを切り替えたら早かった。 それまでは「あんた」扱いだったのが花の町では 「お前」呼ばわり。 もうすっかり俺の女です。 でも実際のところ、 バーナダムに対してだけはその前から「俺の女に手を出すな」光線 バリバリに発射してたよね。 目が恐いって、目が! やはり「目覚め」はノリコである必要があったわけです。 現代の日本で、家族の愛情を一身に受けて育った女の子。 母性本能もきちんと育っておりますし、バリアフリーも 実力社会もポピュラーな時代ですから、全てに平等分け隔てない。 身分だ出自だややこしい世界の人からすれば異端で新鮮。 イザークでなくとも惹かれます。 そんなモテモテノリコを放っておくのはとても心配。 いつどこでバーナダムみたいな正面突破野郎が出てくるか解らない。 ラチェフみたいな屈折男も彼女のツボかも知れない。 何しろ自分のような強烈ワケアリ男でもいいと言ったのだから。 いくら長く共に旅をし、夫婦同然とはいってもそれはただの 内縁関係。 事実上フリーだ。 まずい。 キケンだ。 やはり公明正大に夫婦となってノリコは妻だと宣言してしまおう。 それであらかたのムシは追っ払う事が出来る。 そんなこんなでまんまとアレフの口車に乗り、結婚宣言という名の 夜の営み独占契約をおおっぴらにしてしまうわけです。 やーねっ! でもやはり隣国グセナには国専占者に復帰したゼーナ様と 仲良しアニタとロッテニーナがおります。 そして二人の第二の母、 ガーヤおばさんが店舗移転して住んでますから、迷うところです。 迷って困るようならいっその事二軒構えてしまえと、ジェイダさんの 重鎮仲間、グセナ国のエンリ、カイノワ両大臣にも渡りをつけ、 ガーヤおばさんのお店のほど近くに小さなお屋敷を構えてもらいます。 結婚プレゼントとゆー名目でお願いします。 ザーゴ国ではジェイダさんちのでっかい屋敷の庭にある離れに 住まわせてもらう事にしました。 離れといっても小立派な 屋敷です。 さすがジェイダさん。 本邸にはニアナさんも グローシアもいますから心強くて嬉しいノリコでした。 結局月の半分をザーゴ国で、もう半分をグセナ国で過ごす、 月イチ旅行状態に落ち着く訳です。 本当のところ、世界を混沌から救った英雄であるイザークと ノリコですから、城のひとつやふたつ進呈したかった 各国首脳陣ですが、それはカンベンと辞退しました。 さて日々の暮らしです。 おそらくこれから遊んでても 食っていける位の援助は出ますが、それはいくらなんでも みっともない。 国家的ヒモになる気はさらさらないイザークは 職を探そうとします。 そこにまたアレフ。 もうすでに人生半分牛耳ったかと思うほどイザークの今後に 関わりたがります。 まずザーゴ国軍の軍人のひん曲がった根性をたたきなおす… もとい、正しく指導してくれと懇願します。 その何だっけ、源の言葉とかなんとかあったろ、あれあれ、 あれ教えてやってよなどと簡単にゆーな!てな感じです。 実はアレフがイザークに関わりたがるのには理由がありました。 左太公一家を守り世を平安に導く手助けに尽力したとして、 アレフとバーナダムはザーゴ国軍に高級将校として迎えられて いたのでした。 警備隊から国軍中将と国軍少将へ、大抜擢です。 しかしこれが簡単な職務ではなかった! ケミルと結託していた軍上層部はことごとく失脚、もともと 腐ったトップですから、部下も腐ったミカンの方程式状態でした。 腐ったミカンは捨て去り、残ったわずかな騎士道と誇りを頼りに、 気分はすっかりリクルート。 優れた人材を捜す毎日だったのでした。 元凶が消え去ったとはいえ、まだ世界は乱れています。 国と国が手を携えるようになっても、夜盗強盗不貞の輩は 後を絶つ事を知りません。 守りは確実に、まずは乱れた軍の規律を正したいのが 今の各国の大きな仕事のひとつでした。 そこに持ってきてイザーク達の帰国です。 これほど周囲に影響力のある男はいない。 元天上鬼という履歴を 差し引いても、いやこれはむしろ匿さねばならないが、 それがなくともカリスマ性に富んだ男なのは間違いない。 人目を避けた逃避行の狭間であっても、人を惹き付ける何かを 纏っていたのだ。 見目も麗しく強い剣士に憧れて入隊する若者も増えよう。 王宮にも活気が戻るだろう。 間違いない。 by長井秀和 そんな希望と思惑を上手に押し隠したアレフに生暖かい何かを感じ つつも、他に希望していた訳ではないイザークはこれからの 世界の為、何より可愛いノリコの為に、アレフの提案を呑み、 まずザーゴ国軍の指導にあたるハメになるのでした。 もちろん愉快な仲間のバラゴ、子持ちヤモメのアゴルも 共に士官となり、ここでもイザークパーティーの出来上がりです。 また、天才占い少女ジーナハースはパーティーの賢者役として 大活躍です。 後にグセナ国軍指導も兼ね、元天上鬼というキャリアとは 関係無いところで各国にも乞われるというモテ振りを発揮する 男気イザーク。 厄介事には慣れたもんだ。 しかしそのモテ方が貴族のムコにだの、姫と結婚して 国を継いでくれだのめんどくさい方向にも働く事になり、 ノリコの可愛い眉を曇らせ、果ては睫毛を濡らす事態に なろうとは今幸せなイザークには思いも及ばなかったりする。 どっとはらい。

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彼方から 1巻

彼方から

『』にて1991年から2002年にかけて掲載された全5部構成の長編漫画。 単行本は全14巻、文庫版は全7巻。 2004年に星雲賞を受賞した。 突然異世界に迷い込んだヒロインが、凶兆の影の迫る世界で謎めいた青年に出会う……の皮を被った、少年漫画も顔負けのバトルアクション。 スラヴ圏をベースにしつつも無国籍な世界観が魅力。 導入 見知らぬ世界の夢を頻繫に見るようになっていた高校生・典子は、友人たちとの帰り道の途中、無差別爆弾事件に巻き込まれ吹っ飛ばされてしまう。 夢とも幻ともつかない意識の中で見たのは、自分の痕跡が何も残っていないという爆発現場と困惑する友人たち。 やがて目を覚ました典子は、怪物の蠢く異様な雰囲気の樹海に一人きりでいるという現実に直面する。 不安と恐怖におののく彼女の前に現れた、言葉の通じない青年。 なんとか状況を飲み込もうとする典子は、人間離れした不思議な力を持つ青年・イザークに連れられて樹海を脱出し、広大な世界へと踏み出すのだった。 登場人物 第1部~ ノリコ・タチキ (立木典子) これといって取り柄のない少女。 17歳。 作家の父がいる影響か、異世界に飛ばされて取り乱しはするものの、自分の理解を超える状況を受け止める力はある。 助けてくれたイザークとの旅の中で彼に全幅の信頼をおき、後に彼が抱えた秘密に直面した際にもそれが揺らぐことはなかった。 荒っぽい事態に直面して思わぬ馬力を出し、また感応力においても秀でたところがある。 イザークとは想い合うあまりにテレパシーまで会得した。 自身の非力さを認めつつ、今の自分にできることをやり通そうという強い思いが、時に彼女を翻弄する事態を打開する鍵となる。 素性を知らぬ者には「身寄りのない島の娘」で通しているが、手中に収めた者が強大な力を手にするという「天上鬼」を呼び起こす「 目覚め」と呼ばれる存在であり、その事実を知っている者はその場に居合わせたイザークひとり。 自分がイザークを変貌させてしまう事実を暴露されて彼の元を去ろうとするが、彼の強い想いを受け、イザークを守り傍に居続けることを誓う。 本人は何も出来ないと思っているが、イザークの危機を敏感に察知した際にはどんな障害があろうとも辿り着くという気概を見せ、しばしば余人の想像を超えた行動に出る。 ちなみに言葉はまったく通じなかったのだが、イザークが付き合ってくれたこともあって数ヶ月ほどで意思の疎通ができるようになっている。 片言期もちょっとかわいい。 ヒアリングがメインなので、使ってみた言葉が思わぬ意味に解釈されることも。 イザーク・キア・タージ ノリコが目を覚ました樹海を訪れていた長身の渡り戦士。 19歳。 東洋人とも西洋人ともつかない端正な顔立ちながら常に仏頂面で、口数も多くない。 ただでさえ凄腕の上に超人的な身体能力や回復力を持ち、「遠当て」と呼ばれる衝撃波や炎をも操る一匹狼の能力者。 細っこい見た目のせいか初対面の荒くれ者になめられがち。 予言にある「 天上鬼」そのものであり、樹海へ赴いたのは自身の運命を大きく変える「目覚め」を消し去るため。 しかし何も知らずに宿命を背負ったノリコの境遇に自分を重ね、彼女の正体を隠して連れ歩くことになる。 いつの間にかノリコに強く惹かれている自分に気づきながらも、待ち受ける運命との間で葛藤を抱えていたが、「目覚め」を狙う者たちとの戦いを経て、彼女を失いたくないという想いはイザークの中で確たるものとなる。 ノリコの見立てでは、超人的に生まれついたせいで自分をいたわることを知らない性質。 ノリコとの旅路で笑顔を見せる回数が増え、時に彼女をからかって面白がる様はちょっとした夫婦漫才。 二人ともひねたところがないため、愛情表現は非常にストレート。 アゴル・デナ・オーファ 「目覚め」を探し求める勢力のひとつ、自由都市リェンカに雇われる傭兵。 樹海へ派遣された捜索隊を率いていたが空振りし、手掛かりとなりそうなイザークという青年を探すべく、ジーナを連れてその足取りを追っていた。 ザーゴの内乱に巻き込まれて一文無しになってしまった折にノリコたちと出会い、リェンカの尾行を振り切ってかれらの逃避行に同行する。 ジーナハース 母の形見の占石を使って予知や透視を行なう「占者」のすぐれた才能をもつ、アゴルの愛娘。 7歳と幼いながらも聡明で、父・アゴルの仕事を占いで助ける。 ノリコとイザークに尋常ならざるものを感じてはいるが、ノリコとの触れ合いもあってそのことは黙っている。 生まれつき盲目で、彼女にとっての占いは世界を見る目の代わりでもある。 ケイモス・リー・ゴーダ リェンカに雇われた、島出身の若き能力者。 高威力の「遠当て」を放つ危険な男で、強さに執着するあまり周囲の畏怖の視線でしか己を支えられない。 アゴルの隊に加わって訪れた樹海で「目覚め」を連れ去った凄腕の使い手の痕跡を目にし、そいつを追跡するために隊から離反する。 探し当てたイザークに惨敗を喫するも、その力を見込んだラチェフによって連れ去られ、イザーク打倒のために大量の邪気をその身に注ぎ込んだ。 イザークにとって最大の宿敵であり、彼を一度ならず窮地に追い込んだ唯一の人物。 ラチェフ 自由都市リェンカの実力者であり、「目覚め」の力を利用しようとする野心家。 理知的な青年だが、母に疎まれ続けた少年期から癒えることのない渇きを抱えており、満たされない思いを拭い去ろうと地位も富も手に入れてきた。 「目覚め」による世界制覇はその最終目標であり、あらゆる手段を使ってイザークとノリコを追い詰めていく。 自身に対する否定的な言動には激情を隠さず、苛烈な一面を覗かせる。 第2部~ ガーヤ・イル・ビスカ イザークがノリコの定住先として選んだ、ザーゴの国で雑貨屋を営む中年の女性。 恰幅のよい体格にインパクトの強い顔で存在感抜群。 戦闘集団として知られる灰鳥一族出身の戦士であり、50歳を過ぎてなお一流の刺客と渡り合う。 出店資金を稼ぐために加わった隊商でイザークと知り合い、悪目立ちしてからまれる彼の身を案じて剣を教えた、いわば師弟のような関係。 ノリコに対しても親身に世話を焼く、頼れるおばさん。 特別編『風語り』ではガーヤを語り手として、彼女とイザークとの出会いが描かれた。 ギレネー・デ・ジェイダ ザーゴの左大公。 騒乱へ傾く情勢の中で穏健派として知られるが、ケミル右大公の謀略によって失脚、二人の息子・ロンタルナ、コーリキと共に追われる身となった。 以前、その力ゆえに弾圧を受けた灰鳥一族の助けとなるよう動き、一族の恩人として敬われる。 王宮を出たことで自身の立ち位置を見直した彼の「自分は広い世の中の一部なのだ」という言葉はノリコの中に息づいていく。 バーナダム ジェイダ左大公の警備隊に属する灰鳥一族の青年。 ジェイダを連れた彼がガーヤに助けを求めたことで、イザークやノリコも逃避行に加わることとなる。 ノリコの純粋さに惹かれてイザークを相手に恋の駆け引きを演じ、イザークがノリコへの気持ちを固める遠因を作ることに。 運命と戦うために黙って姿を消した二人の意を汲んでか、自然に身を引く形となった。 バラゴ ザーゴのクソ王子・ナーダの近衛隊。 王子の悪趣味な「御前試合」にイザークをひっぱり出そうとしてあっさりやられ、面子を潰される。 しかしかえって己の原点に思い至り、イザークの脱出行に手を貸してそのまま道連れとなった。 いかつい見た目に反して茶目っ気を持ち合わせ、イザークとノリコの仲をからかいもする気の良い兄ちゃん。 イルクツーレ ザーゴからの逃避行で一行が通った、魔が潜むという白霧の森に立つ、「朝湯気の木」に宿る精霊。 愛称は「イルク」。 かつて森の住人がとある物語の主人公の名で呼び親しんだことで、美少年の姿をとるようになった。 小さな諍いから魔に呑まれ、森に巣食う化物の一部となってしまった人々の魂を解放するため、自分を知覚できるノリコに助けを求める。 思いを果たしてからはノリコとイザークを追っ手から守るため、森の住人たちの魂と共に力を尽くしてくれる。 関連記事 親記事.

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