ゲンゴロウ 飛ぶ。 ゲンゴロウ類

水生昆虫ゲンゴロウを知る ゲンゴロウはどこに飛んでいくのか? (小学校の部 継続研究奨励賞)

ゲンゴロウ 飛ぶ

ゲンゴロウ類の総称としてのゲンゴロウと区別するために、本種をナミゲンゴロウやオオゲンゴロウと呼ぶこともある。 見つかる場所は? 自然が多く残った里山の池や沼。 幼虫は大型魚類が生息しない溜め池や水田で見つかる。 分布 北海道から九州。 大きさ 成虫は体長34~42mm、幼虫は80mmに達する。 日本最大のゲンゴロウである。 捕れる時期 成虫は一年中、幼虫は5~7月に見られる。 捕まえるコツは? タモ網で水底の泥ごとすくう。 生魚の切り身などをエサにすると寄ってくるので、トラップの利用も有効。 水田から水が落ちる秋以降になると、溜め池や沼などの水が残っている場所に集まってくるので、採集しやすくなる。 また夏の夜間には強い光の灯火に飛来することもある。 生活史 溜め池や沼など、ずっと水があるような水域で越冬した成虫は、5~7月に水田や池の岸辺の抽水植物の茎の中に産卵する。 孵化した幼虫は1ヵ月から1ヵ月半で3回の脱皮を経て急激に成長する。 岸辺の土中で繭(マユ)を作りそこで蛹(サナギ)になり、その2、3週間後に成虫になる。 エサ 成虫は腐肉食者で、動物の死体や弱った魚類や動きの鈍い昆虫などを襲うこともある。 幼虫は完全な肉食性で、トンボの幼虫、マツモムシなどの水生昆虫を捕食する。 一般的な図鑑では、メダカやオタマジャクシがエサとして候補に挙げられるが、野外ではほとんどの幼虫が昆虫類に依存している。 3齢幼虫になるまで、メダカやオタマジャクシは食べない。 飼育下でも、オタマジャクシのみでは上手く成長できないが、昆虫類を与えると生存率が高くなる。 特徴 緑色か暗褐色で、側縁部は黄色になっている。 オスはメスに比べ光沢が強い。 オスの前脚は吸盤状になっていて、これをメスの背中に付着させ交尾する。 その他 水田への残留性農薬の散布、水田耕作の放棄、それに伴う溜め池の埋め立て、愛好家による乱獲、外来魚による捕食などにより個体数を激減させている。 環境省レッドデータブックには準絶滅危惧種、地方版レッドデータブックでは絶滅宣言を出した東京、千葉、神奈川を始め、沖縄と山形を除く44都道府県で絶滅危惧種に指定されている。 特に西日本での減少が著しい。 幼虫も80mmと大型。 鋭い大アゴを持つので、手で触るのは危険。 「田ムカデ」と呼ぶ地域もある• 田のあぜなどの土中で蛹になる.

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ハイイロゲンゴロウの生態や捕まえるコツ

ゲンゴロウ 飛ぶ

研究の動機 ゲンゴロウとの出会いは5歳のときだ。 ゲンゴロウを捕獲できて、研究を始めたのは小学3年生からだ。 ゲンゴロウは毎回確実に採集できるわけではなく、今年もまた採集できない年だった。 春の4月末に長年通っている貯水池で、大型のゲンゴロウのメス1匹を捕獲した。 自宅2階の南向きベランダに、プラスチック製のたらいに水道水を半分くらい入れ、捕獲したゲンゴロウを入れた。 水になれるまでエサをあげずに、そのまま一晩おいておき、翌朝エサをあげようと中を見たら、姿がなかった。 ここ数年は、ゲンゴロウの飛ぶ実験をしようと、タライにフタをせずに入れておいたが、飛んでいってしまうことはなかった。 ベランダを探しても見当たらないので、飛んでいったに違いない。 原因としては、いつもより深さのないタライに入れたこと、ゲンゴロウしか入れなかったこと、隠れる場所や休める場所がなかったこと、エサを入れなかったこと、家の近くに街灯ができて以前より周囲が明るくなったことが考えられる。 またゲンゴロウをつかまえて、どういうことで飛んでいくのか、研究できればと思った。 今回の研究生物の採集について ゲンゴロウが飛んでいくことを確認できたが、ゲンゴロウを失ってしまった。 その後もゲンゴロウ採集にいつもの貯水池に行ったが、ミズカマキリやマツモムシ、カエルくらいで、時には珍しいコオイムシにも出会ったが、ゲンゴロウはいなかった。 6、7月になると貯水池にマツモムシが大量にいるが、目的のゲンゴロウは確認できない。 夏休みの暑い時期にも行ってみたが、採集はできなかった。 貯水池の水温が高くなり、周囲には田んぼなどもあるので、そちらの方に移動しているのではないか、と考えた。 周りの稲刈りもすんだ9月後半に貯水池に行ってみると、クロゲンゴロウとマルガタゲンゴロウを合わせて10匹捕獲でき、ガムシ、ミズカマキリ、コオイムシ、マツモムシも採集して研究材料にすることにした。 研究内容と結果 (1)水生昆虫が飛ぶことの確認 ゲンゴロウ(10匹)とマツモムシ(70匹)、ミズカマキリ(3匹)、コオイムシ(1匹)を一緒の飼育ケースに入れて、飛んでいくかを観察する。 なお、ガムシ(1匹)はエサが植物性であり、他の肉食性の生物に攻撃される可能性があるため、一緒のケースには入れなかった。 《結果と考察》 大量に入れたマツモムシがどんどん飛んでいき、ある程度まで減ると変動は少なくなった。 観察7日目朝までに20匹に減った。 マツモムシ以外の生物はゲンゴロウも含めて、飛んでいかなかった。 エサとしてタニシ、カワニナを入れておいたため、エサを求めて飛ぶ行動が制限された可能性がある。 (2)飼育ケース内での生物の動き 日中と夜間の各生物の動きを観察した。 日中は水底にいる生物が夜間は水面近くにいることが分かった。 クロゲンゴロウ: 〈日中〉植木鉢の下にかくれてじっとしている 〈夜間〉水面近くをスイスイ泳いでいた。 ゆっくり泳ぎ回っていた。 マルガタゲンゴロウ: 〈日中〉 植木鉢の下にかくれてじっとしている。 水底でゆっくり泳いでいる。 植木鉢の上方で休んでいることが多い。 〈夜間〉 水面近くをスイスイ泳いでいた。 ゆっくり泳ぎ回っていた。 ミズカマキリ: 〈日中〉水底でじっとしている。 時々ゆっくりと水面に出てきて呼吸している。 〈夜間〉水面近くでじっとしていた。 コオイムシ: 〈日中〉水底や植木鉢の底でじっとしている。 〈夜間〉水面にぽっかり浮かんでいた。 ガムシ: 〈日中〉レタスの下にかくれてじっとしている。 時々すごくゆっくり歩く。 〈夜間 ゆっくりと歩き回っていた。 マツモムシ: 〈日中〉タニシにつかまってじっとしている。 植木鉢のかげでじっとしている。 時々、水面に上がってくる。 〈夜間〉水面に浮かんでいるのも多い。 水底と水面を行ったり来たりしている。 (3)水生昆虫を陸に置いた場合の行動 各生物の動きを日中(晴れと曇り)と夜間で観察した。 日中にマツモムシは飛んでいったが、他の生物は晴れた日中に、より暗いところへ移動した。 曇りの時に明るい方向へ移動する生物(ミズカマキリ)もいた。 また夜間は、すべての生物の動きが日中より速いことが分かった。 クロゲンゴロウ: 〈日中・晴れ〉いそいで日陰に向かって移動した。 〈日中・曇り〉つかんだ瞬間に青白い液体を出し、しばらくしてから暗いほうに向かって動き出した。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 マルガタゲンゴロウ: 〈日中・晴れ〉いそいで日陰に向かって移動した。 〈日中・曇り〉ゆっくりと暗い方に向かって移動した。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 ミズカマキリ: 〈日中・晴れ〉いそいで日陰に向かって移動した。 〈日中・曇り〉はじめはじっとしていたが、明るい方へ向かってゆっくりと歩き出した。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 コオイムシ: 〈日中・晴れ〉いそいで日陰に向かって移動した。 〈日中・曇り〉急いで暗いところに移動し、じっとしていた。 飛ぶ気配はみられず。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 ガムシ: 〈日中・晴れ〉いそいで日陰に向かって移動した。 〈日中・曇り〉暗い方へ移動した。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 マツモムシ: 〈日中・晴れ〉飛び跳ねてひっくり返ったりしたが、体勢を整えて飛んだ。 飛ぶ前におしりから水滴を出した。 〈日中・曇り〉飛ぶ前におしりから水滴を出した。 〈夜間〉元気よく、ものかげに向かって移動した。 (4)各生物間のバトル 一緒に飼育している場合、肉食性の生物は他種(あるいは同種)の生物を攻撃するのではと思い、注意して観察した。 攻撃以外にも特徴的な行動があった。 ゲンゴロウはタニシなどのエサがあるため、行動が制限されているかもしれない。 ゲンゴロウはタニシをエサとしていて、他の水生昆虫を攻撃しなかった。 マツモムシはミズカマキリにつかまっている(吸い付いている?)。 翌朝もタライの中にいた。 水槽に戻すと元気に泳いだ。 晴れた日の午前の早い時間帯でみられた。 雨の日の夜には、固く丸まったキャベツの葉の中に入っていた。 指導について 指導について橋本 いぶき 生き物好きの兄と一緒に小さな頃から昆虫採集や観察をしてきました。 その兄が両生類イモリと出会いずっと研究を続けることができたのと同様に、自分も研究対象となる生き物に会えたらという思いを幼心にずっと持っていました。 そんな弟も小学3年からこのコンクールに向けて、水生昆虫ゲンゴロウの観察、走性に関する実験や似た形態のガムシとの比較等をまとめてきました。 今回は夏休みが終わってもゲンゴロウの採集ができず、研究継続が不可能かと思われましたが、過去3年間最終審査に残っていたことを励みに秋になっても根気よく採集にでかけました。 秋のよく晴れた日には必ずゲンゴロウに会えることを確信し、最初に出会ったのが夜の街灯下で、水中にいるはずのゲンゴロウが地面にいた驚きを忘れることなく、疑問を解決すべき飛翔実験まで到達することができました。 兄弟2人の地道な努力が実り、2人揃っての受賞を大変うれしく思います。 審査評 審査評[審査員] 林 四郎 橋本崇樹さんは、3年生の時にゲンゴロウの研究で見事1等賞を受賞しています。 その後6年生の今回まで、一貫してゲンゴロウを研究し作品にまとめてきました。 崇樹さんは、5歳の時にゲンゴロウと出会いましたが、次にゲンゴロウの研究を始められるようになったのが3年生であったと述べています。 ゲンゴロウを自然界で捕獲することが如何に大変なことなのかよくわかります。 今回の研究でも、ゲンゴロウがなかなか捕獲できずに苦労していたことが述べられています。 そのような困難を乗り越えて、4年間もの長い間、継続して研究してきたことは頭の下がる大変素晴らしいことです。 また、今回の研究で「どのような環境でゲンゴロウが飛んでいくのか」のように、はっきり確かめられなかったことを、今後の研究課題にしようとする強い意志も感じられ、粘り強い探究心が素晴らしいと思いました。 これからの崇樹さんの研究活動に大いに期待しています。

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登る!鳴く!飛ぶ!ゲンゴロウ界の異端児ハイイロゲンゴロウ

ゲンゴロウ 飛ぶ

ゲンゴロウが見られる時期は4~10月となっており、春先から秋にかけて見ることができます。 元々は、水田や水辺などを主な生息地としていましたが、年々減少の一途を辿っており今となっては絶滅の危機にあります。 くどいようではありますがもう一度、ゲンゴロウの生息地は年々減少傾向にあり絶滅の危機に瀕しています。 ゲンゴロウの他にも人間の一方的な都合で生息地を奪われ絶滅の危機を迎えている昆虫類は少なくありませんが、その中でも特にゲンゴロウは絶滅危惧種の筆頭とされています。 そのため、ゲンゴロウを目撃した場所は、まだ自然環境が豊かで生態系が維持されているという目安になることもあります。 ゲンゴロウは成虫と幼虫とでも活動時期に違いが見受けられます。 成虫の寿命はとても長く、2~3年は生きるとも言われており、その気になりさえすればほぼ年間を通して発見することができます。 一方で幼虫は、夏期のみしか姿を見せず、生息地は同じですが成虫に比べても探すのがやや困難です。 ゲンゴロウには以下ような特徴があります。 体色は成虫は緑系の暗褐色で幼虫は褐色。 成虫の体長は最大で40mm前後• 体の淵が黄色• 平たく流線型のフォルム• 手足に茶色いブラシのような体毛が生えている• オスの前足には吸盤がある• メスの背中には縦ジマがある• 危険を察知すると臭い液体を放ち外敵から身を守る• 成虫は飛ぶ ゲンゴロウの体は黄色と緑色で、滑らかな流線型をしています。 また、目を凝らしてよく見てみると、四方に伸びる細い手足の先端付近には細かい体毛が無数に生えているのが確認できます。 ゲンゴロウは体型や手足の構造が独特なので、水の抵抗を減少でき勇壮闊達に水の中を泳ぐことができます。 ゲンゴロウのオスの前足には細かい吸盤があります。 この吸盤は交尾のときにメスの背中にへばり付いて固定する役割を持ちます。 しかし吸盤付きの前足のみでは心許なく、これだけではオス自らとメスの体とを完全に固定するにはどこか不安定です。 オスに対してメスの背中に着目すると、均等に刻まれた僅かな縦シマがあることが確認できます。 これについては、交尾の際にオスの吸盤が吸着しやすいようにメスの背中も併せて進化したという説もあります。 ゲンゴロウの生態のひとつに、成虫と幼虫とで食べる餌が異なるというものがあります。 まず成虫ですが、鋭い前足を器用に使って小魚や昆虫を捕らえて食べます。 他にも、死んでから少し時間が経過した他の生物の死骸を食べることもあります。 エサが少なくなってくると、周囲のゲンゴロウを捕らえて共食いをしてしまうこともあります。 こうしてゲンゴロウの成虫は生きたエサと死んだエサの両方を食べて暮らします。 一方で、ゲンゴロウの幼虫は生き餌のみ食べることが生態として明らかになっています。 幼虫の顔を確認すると大きな顎が鋭く発達しているのが分かります。 捕食の際には水中に潜り、牙のような鋭い大顎で獲物を仕留めるのです。 しかし、それだけでは捕食が不十分なため、麻痺性の毒も使っています。 幼虫は鋭い大顎から麻痺性の毒と消化液を獲物に送り込みます。 すると獲物の体は次第に身動きが取れなくなり溶けていきます。 こうして溶かした獲物の組織は口から吸い込んで吸収するのです。 繁殖の際には、これらの吸盤やシワが重要になってくるわけですが、オスに比べてメスはかなりの苦労を強いられることになります。 ゲンゴロウの成虫は、春から夏にかけて生殖活動を行います。 交尾は主に水中で行われますが、交尾時間がとても長いのでその間の呼吸の問題が生じ、場合によっては酸欠を起こすこともあります。 酸欠が酷いとメスは弱ってそのまま死んでしまうこともあります。 ある調査では、ゲンゴロウの1回の交尾時間の平均は162分であったとされています。 そのため、前述のように酸欠を起こす可能性もあり繁殖期には交尾後のメスの死亡率が高くなる傾向があります。 酸欠を防ぐために、お尻を水面に出して呼吸をしながら交尾していることも多いようです。 ゲンゴロウの天敵は昆虫類、爬虫類、甲殻類、鳥類と挙げれば枚挙にいとまがありません。 水中ではオタマジャクシや小魚を捕食するゲンゴロウにも敵わない天敵もたくさんいます。 まず、鳥類はゲンゴロウが陸地に上がってきた時を狙って捕食します。 水中でもカニやザリガニが生息しており、安全とは言えません。 しかし黙って捕食されるゲンゴロウではありません。 ゲンゴロウは天敵から襲われると、護身のために背中から白い体液を放出します。 この白い液体は刺激臭を放つため外敵はびっくりして怯むので、その隙をついて逃げ出します。 体液を発する部位は背中だけに留まらず、口や肛門からも発射します。 ゲンゴロウはこうして全身を臭くして天敵からの捕食を回避するのです。 人間だけでなく、鳥類や甲殻類もこの臭いには敏感なようです。 採集してきたゲンゴロウを飼育する前に住まいづくりをしましょう。 まずは、水槽に15センチ程度水を張りましょう。 前もって水道水を汲み、日陰に置いてカルキを抜くとゲンゴロウも暮らしやすくなります。 水槽には水草も植えておきましょう。 水草はゲンゴロウの呼吸補助や繁殖のときに役立ちます。 石や流木は、たまに行う甲羅干しのときに必要なので、忘れずに置きましょう。 ゲンゴロウはずっと水中にいるとカビや雑菌が体に付着することがあるので、たまに日光浴をして健康を保ちます。 水槽の周辺にはエアレーションも忘れずに常備しておきましょう。 ゲンゴロウの飼育に際しては比較的緩やかに稼働するタイプのエアレーションが適しています。 強いタイプのものを設置すると、水槽内に強い流れが発生してゲンゴロウが弱ってしまうことがあります。 ゲンゴロウは肉食で水が汚れやすいため、頻繁に水の入れ替えが必要となります。 また、ゲンゴロウの成虫は稀に飛ぶこともあるので通気性の良いもので水槽の上から蓋をしておく必要があります。 水槽の蓋は網目状になっているものがおすすめです。 水槽の中でそっくりそのまま自然の生態系を再現するのは無理がありますが、採集前の自然での暮らしに最大限近づけるのがゲンゴロウの住まいづくりのコツです。 ゲンゴロウのメスは太い水草の茎をかじって穴を開け、その茎の内部に1~2個の卵を産みつけていきます。 ゲンゴロウの卵は幼虫の形に似ており細長いカプセル状をしています。 ゲンゴロウのメスの尾の先端には出し入れが可能な産卵管があります。 これは他の昆虫と異なり針状ではなく平たい形状をしており、おそらくはゲンゴロウの産卵方法と卵の形状に即したものと思われます。 ちなみにゲンゴロウのメスは年間で20~30個ほどの卵を産むとも言われています。 ゲンゴロウのメスは繁殖期になると2度ほど交尾しますが、それだけで多くの精子を蓄えることができるので、シーズンを通じて受精卵を産み続けることが可能なのです。 小型の種類の中には、水草の表面などに数十個の卵を塊で産みつける個体もいます。 ゲンゴロウの幼虫を飼育するにあたり佳境となるのは蛹化(ようか)です。 ゲンゴロウは無事に蛹化できるかどうかで成虫になれるかどうかがほぼ決まります。 ゲンゴロウの最終齢(3齢)幼虫は蛹化が近付くと餌をまったく食べなくなります。 それをサインとして、同じ水槽内に蛹室を作るための土(カブトムシ・クワガタ用の昆虫シートでも可能)を投入するか、もしくは別に準備した水槽に移し替える必要があります。 ゲンゴロウの幼虫は水から上がると、程なくしてサナギになるための準備を陸上で行います。 ゲンゴロウの幼虫は、土中に穴を掘って蛹室を作り、その中でサナギになり羽化の時を待ちます。 羽化は蛹室内で行われるので、自然の中で直接目にすることはできませんが、飼育下であるならその様子の一部を観察できる機会は必ずあります。 蛹化に近づいた幼虫はいつまでも上陸できずに2~3日が経過すると死んでしまうこともあるので、そのサインを見逃さないようにしましょう。 まずはゲンゴロウの生息地を探します。 土や水草がある水辺に注目してみましょう。 ちょうどその周辺がゲンゴロウの成長や繁殖が行いやすい生息地となっており、たくさんの種類のゲンゴロウが絶滅することなく生息しています。 ある程度ゲンゴロウの生息地を探しあてたら、今度はゆっくり網を川下からすくい上げましょう。 なかなかゲンゴロウが見付けられないときには罠を仕掛けてみるのもおすすめの採集方法です。 ゲンゴロウは嗅覚がとても優れており、水中で他の生き物の体液による臭いを敏感に察知することができます。 これを逆手にとってゲンゴロウをおびき寄せるためのトラップを仕掛けます。 罠作りは糸に肉を括り、流れが緩やかな水中にひと晩放置しておくだけなので簡単です。 肉は少し叩いて組織を傷め、水中で臭いが広がりやすくします。 ゲンゴロウは夜行性のため、夜になると餌を求めて頻繁に泳いで移動を繰り返すので、翌日に網ですくいます。 罠にはゲンゴロウだけでなく、タガメやカエルなども一緒に掛かっていることもあります。 罠に使った道具は捕獲後にしっかりと片付けましょう。 水中の汚染はゲンゴロウの減少に更なる拍車をかけることにも繋がるので気を付けてください。 採集には、水槽のかわりに小瓶を持っていくのも良いですが、酸欠を防ぐためにもゲンゴロウを入れた瓶にはくれぐれもキャップや蓋をしないようにしましょう。 ゲンゴロウの生息地は無限大ではありません。 採集したゲンゴロウは絶滅危惧種なので責任を持って飼育しましょう。 最後にゲンゴロウとタガメの違いについて解説します。 タガメもゲンゴロウと同じく、今では絶滅危惧II類(環境省レッドリスト)に指定されています。 タガメとゲンゴロウは生態も似ているため同列に語られることが多いですが、最大の違いは臭いと凶暴性です。 ゲンゴロウは危険を察知すると刺激臭のする体液を放ちますが、タガメはそういったことはしません。 しかし、タガメは毒こそ持っていないものの、餌を捕獲するときに見た目通りにその凶暴性を発揮します。 タガメは通称「水中のギャング」とも呼ばれ、小魚だけでなくカエルやカメやネズミ、あまつさえヘビさえも捕食することもあります。 「ゲンゴロウは凶暴ではないが臭い」「タガメは臭くはないが凶暴」という風に覚えておきましょう。

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