俺的じn。 【中山徹 俺にも言わせろ】松山英樹、本来の力出せず 疲れ持ち越したか (1/2ページ)

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概要 [ ] 俺にはもうNとファンタジーの定義が見えない 『電撃文庫MAGAZINE』Vol. 49-50に掲載された書下ろし短編。 鎌池和馬OFFICIAL WEBSITEでも前編 および後編 が公開中。 俺にはもうNと生徒会活動の定義が見えない 『電撃文庫MAGAZINE』Vol. 54に掲載された続編。 ストーリー [ ] 『Nの崩壊』により、かつての人間社会が崩壊した世界。 人類は移り往く時代に適応しながらしぶとく生きていた。 どうにか文明を維持するヨコハマにて、俺(主人公)は『N』にまつわる大きな陰謀に巻き込まれていく。 登場人物 [ ] 俺(主人公) に憑依された少年。 N高校の2年1組に在籍し、課外授業にはトレジャーハントを選択している。 『Nの崩壊』により両親を失っている。 変貌した世界の中でかつての生活を思い出して反芻する事に酔い、心のどこかで世界がかつてのように元に戻る『大崩壊』を期待している。 サキュバスの的確な指示に従えば何でも成功できる事を自覚しながらも、いつの日か彼女との契約を切り対等な目線に立って自身の力で成功を収める事を志しており、その準備をするためトレジャーハンターを続けている。 トレジャーハントを続ける資金繰りにも苦労しており借金まみれな上、単位数もギリギリ。 契約したサキュバスの呪いを利用し、自身の肉体を「類感の呪物」とし視認した人の同じ部位を支配する『=ボディ』という魔法を扱う。 使用時は自己開発の教材である呪符を自身に貼り付けて皮膚に呪いの言葉を刻む。 また、自身が死ぬ訳にもいかないため脳や心臓といった重要部位も支配できず、実際には手足や五感の一部など末端部位を支配する事しかできない。 『N』の肉体の一部を支配する『オーバーレベル==ボディ』の行使も可能。 ただし生理食塩水を併用しなければ呪いの侵食率が高く一発でショック症状に陥る。 肉体を支配した場合、空間を割り裂いて巨大な肉体が現界する。 ショートヘアで桜色がかった白い肌に角とコウモリの羽、蛇の尾を持った美女。 半透明であり、元来の自分の体重と同程度の重さの物までしか干渉できない。 主人公を「人間様」と呼んで契約を交わし憑りついている。 ナビゲーターのように戦況に対して的確な助言を行い主人公をサポートする。 自身を討伐しに来たアザミを前に、主人公と契約を交わすことで生き延びた。 ハートフィリア=ラグズ=コールドブラッド プライドの高い吸血鬼の少女。 足首まで届く長い銀の髪に白い肌で、赤い寝間着ともキャミソールともとれる肌が透けた衣服を纏う。 外部拡張五体として、背中からぬめるような光沢を放つカラスの羽根のような黒翼が生えており、自在に変化させることが可能。 海辺のゴーストパレスで過ごしていた所を主人公に拘束され、血の契約を結ばされ使い魔となる。 「供物」と呼んで彼を敵視していたが最終的に彼に懐いた。 地球に13ヶ所設置されたテスト用コミュニティの門番としての役割を負わされていたが、主人公によってN高校への転入が認められた。 キキョウ N高校に所属する生徒会長だが実質的にはNo. 2であり、アザミの参謀役を務める3年生。 黒髪で巨乳。 解呪と浄化のエキスパートであり、流体力学的に呪詛を制御する天才。 が分かりやすい。 アザミ 主人公の義理の姉。 栗色でふるゆわな長い髪をしたグラマラスな美女。 白を基調に各部へ赤や青など原色系のアクセントを加えた軽装の鎧にミニスカート。 教師陣を蹴散らしてN高校の学園長を務めている実質的No. 退屈な生活を嫌い、トレジャーハントを選択履修して戦闘を楽しんでいる。 主人公を「可愛い可愛い弟ちゃん」、アンナを「可愛い妹ちゃん」と呼ぶ。 唇から紡ぐ呪と手の印により全ての属性の魔法を操ることから『オールマイティ』という異名で名が知られている。 遠近中どの射程でも魔法の斉射で塵殺し、正面火力だけなら単騎で全域に喧嘩を売れる大魔法使い。 生徒会活動と称してヨコハマの治安維持を行っており、その実力から「軍神」「ヨコハマ防衛の要」などと祭り上げられている。 アンナ おかっぱ頭の、主人公の妹。 N高校の選択科目にてカジノ『エクストラ(バニー)バージン』にてバニーガールを務めているため、昼夜逆転の生活を送っている。 酔っ払った得意先の話をまとめて情報屋のような仕事をしている。 魔法に関する選択科目を履修せず経済分野に特化しているため魔法は使えない。 時代の流れに抗う生き方を続ける兄を応援しながらも、諦めてもいい事を諭し彼を養うのもやぶさかではない。 ハリスダレア スレンダーな長身の吸血鬼の美女。 常闇の令嬢にして季節の巡りから世の月経を司るし冥王(自称)。 竜光 絢香(りゅうこう あやか) 女子大学生くらいのグラマラスな黒い長髪の美女。 京都弁で話す。 南国の蝶のように鮮やかな青の丈の短い着物を着ている。 腰から朱鞘の大刀を提げている。 『家庭教師』のトップに君臨し、の守護神という異名を持つ。 倍率変動の魔法を得意とし、あらゆる攻撃を倍加・減衰することが可能。 エレニアナ 金髪碧眼の10歳程度の外見のエルフの少女。 失踪したマリベルデを捜索し、ヨコハマ地下にあるエルフの集落から単身で街に来訪した。 マリベルデ エレニアナの姉。 N金貨を強奪しようとするケイブドラゴンへ敢えて協力し、偽の回避策を教える事でN金貨の呪いで自滅するよう仕組んだ。 天使 マリベルデに憑りついた天使。 流れるような金の髪に宝石のような青い目をし、1対の白鳥の翼を持った白装束を纏う半透明の女性。 乱暴な口調で下品な笑いを浮かべる。 サキュバスの呪いを利用した『=ボディ』とは正反対で、対象の部位を聖化させる『ブレッシング=ボディ』を扱うことができる。 人の身に余る聖化は神経を失わせるような激痛を導く。 用語 [ ] Nの崩壊 突如現れたモンスターにより人間社会が崩壊した数年前の事件。 過去の文明を維持しようと努めた派閥は軒並み死んでいき、文明レベルは大きく後退したものの、人は時代に適応するため魔法の習得に成功する。 ネットは街ごとに区切られクローバル性を失っている。 地形も変貌し、かつて存在しなかった建物も遺跡も生えている。 その実態は、並行次元において人間の質の低下を嘆いた吸血鬼達が及第点の人間社会を手中に収めるために当次元に楔を打ち込み、次元を跳躍した事が原因となっている。 しかし当次元の人間は元いた並行次元の人間よりも惰弱だった。 元の次元へアクセスし直す事も難しかった吸血鬼達は人間に試練を与えて再教育する事を目指し、意図せず一緒に飛来してしまったモンスターを地球に放って人類の文明社会を崩壊させた。 この一連の騒動が『Nの崩壊』となる。 地球に13ヶ所設置したテスト用コミュニティに辿り着き『Nの崩壊』を突き止めるような人間が現れた時、そこで初めて食糧にする価値のある人間だとして選抜を行っている。 モンスター 吸血鬼が次元を跳躍をした際に、並行次元から意図せず一緒に地球へ飛来してしまった危険生物。 当初は地下牧場にて殺処分が行われていたが、人間に与える試練として活用され『Nの崩壊』を招いた。 かつての街並みは3分の1程度しか残っておらず原始的な建物が連なっている。 人口150万人。 ネット電波はヨコハマの街の中でしか届かず、電気やガソリンも限られた場所のみ。 街中にいるモンスターは餌付けされ家畜化が進んでいる。 大々的には鎖国政策を行えないため、かつてもしくはが津波対策の堤防を作る意図で建設した『瞬間展開壁』をモンスター除けと称し、実際は不法移民対策に利用して城塞都市のように変貌している。 旧大遊園地エリアが人道主義により無制限受け入れを行ったが、需要と供給が追い着かず新移民派による暴動が生じ半年で壊滅した。 この事件が原因でやカイジョウインターも移民受け入れを中止した。 N高校 正式名称は「ヨコハマ電子網内完全招待制仮想学術機関」。 『Nの崩壊』により社会が崩壊した後に、ネットゲーム空間に作られたVR学校。 純粋招待制オンリーのSNS、という小規模の結社のような組織であり、アバターでログインすることで出席する。 『Nの崩壊』の原因を突き止めるため、どんな環境でも絶対に学問を捨てないという決意の宣誓が学校名の由来。 ネット配信とドローン通販を利用した『授業』によって勉強を行う。 渡り鳥 『Nの崩壊』前から稼働している謎の無人物流網。 6対の回転翼にクレーンゲームのアームを取り付けたような飛行機。 天空大陸 ビクトリア火山の霊脈噴火により地盤ごと打ち上げられた遺跡群。 黄金都市。 大学 成功を収めたN高校の卒業生が所属する、ヨコハマを根城とした組織。 行政を担う王侯貴族を裏から操る参謀のような事をしているという噂がある。 家庭教師 ネットゲーム空間に名残を残すN高校とは逆の方針であり、どこまでも物質的な接触と経験を重視した少数精鋭のマンツーマンで、今はなき受験戦争を反芻しながらひたすらに人間を鋭く磨き続ける異形の集団。 N 神と称される存在。 「触らぬ存在(ノーブルボディ)」とも呼称される。 『ポゼッション=ボディ』の対象にできるため、人型でありこの世界のどこにでも存在している事が推測される。 N金貨 エルフが管理していた、人の持つ欲望をエネルギーに変換する魔力を持つ硬貨。 純金の含有率は低い。 ケイブドラゴン 犯罪組織。 契約したドラゴンやクラーケンなどと自身を運命的に重ね合わせることでモンスターの力を行使できるようにする魔法を扱う。 エルフから時価5000憶相当のN金貨を持ち出したが、N金貨の呪いを受けて化してしまう。 ヨルムンガンド 卵と繭の二重孵化の形を取り、成長が止まらずヨコハマを押し潰す程巨大化するモンスター。 卵は全長5メートル、最大径2. 脚注 [ ] [] 出典 [ ].

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ショットはピンに面白いように絡み、パットが決まる。 スコアカードの数字に〇をつけ、その数が増えていく。 バーディー奪取の嵐。 そんなアンダーパーのスコアを出した前日とは打って変わって、翌日はオーバーパーの大叩き。 プロゴルファーに限らず、アマチュアのアスリートゴルファーなら経験があるはずだ。 何をやってもうまくいく日もあれば、やることなすことすべて裏目裏目に出てしまう日もある。 勝負師っていうのは、運・不運の浮き沈みも激しいんだよな。 米ツアー「ワークデイ・チャリティーオープン」3日目。 首位のC・モリカワとは4打差の4位タイ発進した松山英樹は、イーブンパーでホールアウトした。 そのプレーぶりをテレビ観戦して「好調時のスイングとは違うな」と俺は感じた。 スイングに安定感がない。 スイングのどこが悪いとかではなく、全体的に力みが漂っている。 力みは、よどみをもたらす。 シュッと軽く振っているように見えて、クラブはビュンと走るのが松山の本来のスイングだ。 予選ラウンド2日間は67、68とアンダーパーで回り、3日目のスコア次第では優勝の2文字が見えて来る順位につけながら、松山は平凡なパープレーに終わった。 勝ちたい思いが強まり過ぎたのか、それとも前夜の食事が良くなかったのか、寝つきが悪く睡眠不足だったのか。 スコアを伸ばせなかった理由のひとつとして、疲れを持ち越したことも挙げられる。

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#やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 #雪ノ下雪乃 雪ノ下雪乃は意外と積極的だったりする。

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小気味よく晴れ上がった秋の一日。 俺と雪ノ下は文化祭で行われる行事の一つ、カップルコンテストに参加することになった。 ……事の始まりはカップルコンテストの商品だ。 * * * 「比企谷くん、これを」 「どうした?」 出店を一緒に散策している途中、雪ノ下が看板を指差し立ち止まった。 看板に目をやると、どうやらうちの大学の催しであるカップルコンテストについてらしい。 是非とも参加して、周りに自分たちの深い絆を見せつけよう!』 ……うへえ。 なんでこういうのやろうと思うんだろうな。 そもそもこんなもの見るやつらいるの? 他人の幸せなんて見て何が楽しいのだろうか。 「比企谷くん……あなたに頼むのは癪なのだけれど……、私と一緒にこれに参加してもらえないかしら?」 「え?」 今こいつなんて言ったの? カップルコンテストに参加して欲しい? お前と? や、そもそもお前と俺付き合ってもいないよな? 確かにお前のことが好きで私立の大学諦めて同じ大学までついてきた俺ですけど? え、何? もしかして俺の知らないところで実は二人は付き合ってた系なの? そんなわけあるか。 「あなた……、なにか勘違いしてないかしら?」 「べ、別に? ……つうかなんでこんなの出たいんだよ。 お前これ、ただの晒し者になるだけだぞ」 「私だって普段ならこんなくだらない催しに興味なんてないわよ。 ……ただ」 言いながら雪ノ下は再び看板に視線を送る。 同じように雪ノ下と同じ場所に目をやると、そこにはカップルコンテストの商品についてが書かれていた。 えーっと……、『見事優勝されたカップルには、ディスティニーランド一泊二日の券と限定パンさんペアリングを差し上げます』か……。 なるほどね? こいつ、相変わらずパンさんに目がないのな。 「はぁ……、とりあえずなんで出たいのかは理解した。 だけどな雪ノ下、これカップル限定だぞ? 俺たち別に付き合ってるわけじゃないし……」 「そのあたりは上手く誤魔化せばいいんじゃないかしら?」 「いや、まあそうかもしれんが……。 つうか出たとしても優勝なんて無理だろ」 「あら、どうして?」 「どうしてって……、こういうのってあれだろ。 お互いのことをどれだけ理解しているのか、とかそんな問題がいろいろ出題されたりしてだな」 「あなた……随分と詳しいのね」 んぐ……。 別に詳しいとかじゃねえけど。 ほら、こういうのって結構有名だったりテレビでなんかやってたりするからそれの知識というか、ね? めんどくさくなるから言わんけど。 「でも、そうね……、確かにあなたの言うとおりかもしれないわね」 「だろ? 出たところで恥かくに決まってるぞ」 まぁ、こいつは容姿は良いから大丈夫かもしれんが。 「俺なんか出てみろよ。 完全にネタ要因だわ」 「そこまで自分を卑下することはないと思うのだけれど……。 それにあなたの言うとおり、『お互いをどれだけ理解しているか』ということなら、……私たちだって、案外良い線行くんじゃないかしら」 「へ……?」 いきなり何を言い出すんだこいつは……。 変な声出しちゃったじゃねーか。 雪ノ下を見返すと、彼女は俺から目線を外しふいと顔を背ける。 自分の言ったことが恥ずかしいのか、白い頬はうっすらと桜色に染まり、スカートの上に置かれた手がきゅっと固く握られていた。 そんな顔されたら断るわけにもいかなくなっちゃうだろ……。 「…………わかったよ。 参加しようぜ」 「そ、そう……。 ありがとう、比企谷くん」 「優勝できるかは知らんけどな。 簡単なアンケートや質問に受け答え、いざ会場に入ると思った以上の参加者と観客に正直もう帰りたい。 彼氏と彼女は別々に入場らしく、雪ノ下の姿が見えないのも俺的に帰りたい要因の一つだ。 「それではまず一回戦、五組のカップルに入場してもらいまーす!」 入場のBGMが流れて俺の前にいる男が歩き出す。 後についてステージの上に上がり用意された席に着く。 「ではではこれから一回戦の説明に入ります! これから彼女さんたちにはあちらに設置された板の向こう側で待機してもらいます」 司会者が指を刺した先を見ると大きな板が設置されていた。 板には腕が入りそうな穴が五つほど空いている。 「お気づきの方もいらっしゃると思いまずが、彼女さんは板に空いてある穴から手を出してもらいます。 それを彼氏さんに見つけてもらうというゲームです。 手を触るのはオーケーとしますが、身につけているアクセなどは外してくださいね。 先に当てることができた上位二名が決勝に進めます! では頑張ってください!」 なるほど、……つうかこれ、早く当てないと雪ノ下の手を誰かが触るってことだよな? なんかそれはムカつくんだけど。 となると誰よりも先に当てる必要があるな……。 司会者が開始の合図を出すと一斉に彼氏側が板の前に向かう。 雪ノ下の手はどれだ……? 穴から出された五本の手を集中して比べる。 幸いなことにまだ誰も手には触れていない。 そして三本目の手を見てこれじゃないと思い、四本目を見た瞬間。 ……これだ。 これに違いない。 細くしなやかな腕。 他とは明らかに違う滑らかで白く綺麗な肌。 これが正解だと確信した俺は、その手を握る。 ……なにこれめちゃくちゃ柔らかいんだけど。 女子の手ってこんなに柔らかかったっけ? あ、俺そもそも手繋いだこと小町くらいしかねえわ。 「あのー? 比企谷さん? その手でファイナルアンサー?」 「あ、は、はい」 あまりの柔らかさに、何回か握るのを繰り返してて答えるのを忘れてたわ……。 つうかこれじゃただの変態じゃねえか。 「比企谷さん、正解です! 一番手で正解したのでこの後の決勝戦に進出します!」 司会者の言葉に観客が「わーっ!」と盛り上がる。 ふう、とりあえず合ってて良かったわ……。 なんとか雪ノ下の手を他のやつに触られずにすんでほっと一安心していると、板の向こうから顔を赤く染めた雪ノ下が出てきた。 なんだろう、もの凄く気まずいんだけどこれ……。 「それでは正解者の二人は控え室でお待ちくださいねー」 係の人に案内され、控え室の中に二人で入る。 「お、お疲れ様……」 「お、おう」 「とりあえず第一関門突破といったところかしら」 「そうだな……で、だ。 雪ノ下」 「……何かしら?」 「なんでお前は壁を見ながら話してるわけ?」 部屋に入ってから何故か雪ノ下は俺の方を見ようとしない。 「あ、あなたが人の手を何度も握るから……」 「わ、わりぃ……」 ぷいっと顔を背ける雪ノ下。 どうやら、俺が必要以上に雪ノ下の手を触っていたことが気に障ったらしい。 「べ、別に私はいいのだけれど……。 でも気をつけなさい。 ……まぁ、あなたがどうしてもというなら、私は別に……」 「別に、何だよ」 「……何でもないわ。 とにかく、決勝戦も必ず勝ちましょう」 「まぁ、俺にできるだけのことはするつもりだしな」 * * * それから他の組の決勝進出者たちも順調に決まり、いよいよ決勝戦を迎えることになった。 決勝戦に出るカップルともなると、俺たち以外の参加者は所構わずイチャつくやつらばかりだ。 完全に俺と雪ノ下が浮いてるんだよなぁ、これ。 というか見てて恥ずかしくなるんだけど。 「では、これから決勝戦を始めたいと思います! まずは決勝に進んだカップルたちの入場です!」 あぁ……、いよいよ始まっちゃうのかぁ……。 「いきましょう」 雪ノ下の呼びかけに軽く返事をしてステージに向かって歩いていく。 「それでは決勝戦の説明を行いたいと思います」 参加者がステージに出揃うと、先ほどと同じように司会者がルールの説明をしていく。 どうやら決勝は『お互いのことをどれだけ理解できているか』をチェックするためのクイズらしい。 彼氏と彼女用に順番に問題を出していき、先に三問正解したカップルが優勝ということだ。 参加する前にアンケートをやらされたのはこのためってわけな。 正直全く勝てる気がしないのだが……。 「それでは第一問! まずは彼女さんに質問です。 彼氏さんの好きな飲食店は?」 司会者が問題を読み終えると同時に雪ノ下が手元に置かれたボタンを押す。 あまりの速さに他の女の子たち若干引いてるんだが? 「はい雪ノ下さん、では答えをどうぞ」 「サイゼリヤね」 「正解です!」 正解のコールが流れると、観客が一斉に拍手をして会場が盛り上がる。 しかしあれだ、問題が簡単でよかったわ……これくらいなら俺と雪ノ下でも大丈夫だろう。 「次に第二問です! 今度は彼氏さんに問題ですね。 彼女の出身高校はどこで「総武高校」」 なんだよ、こんなの簡単すぎるだろう。 身構えて損したわ。 あまりに楽勝な問題だったので、司会者が問題を言い終える前にボタンを押して答えた。 当然司会者が、 「正解です! いやぁ、比企谷雪ノ下ペア、二問目で早くも優勝に王手をかけました! それでは第三問、次は彼女さんへの問題です。 彼氏さんの好きな芸能人は?」 あ、これは絶対雪ノ下じゃ解けない……。 そもそもあいつってテレビとか見たっけ? まぁ俺書いたの声優なんだけど。 案の定、この問題で雪ノ下がボタンを押すことなく、他の参加者が答えてしまった。 「ではさくさくいきましょう第四問! 彼氏さんへの問題です。 二人の思い出のキスは?」 は? キス? いやいやいや。 そもそも俺たちまだ付き合ってすらいないわけでキスって……。 …………あっ。 いや、そもそもこれを雪ノ下が回答として用意している可能性は低い、低いけど……。 俺が悩んでる間も他の参加者二人がボタンを押して回答したがどちらも外れていった。 ……いくしかないな。 意を決して手元のボタンを力強く押す。 「はい、比企谷さん!」 「えっと……。 高校三年の時に、部室で、その、机で寝ている俺に……」 「俺に?」 これ最後まで言わなくちゃいけないの? もう俺の精神ずたぼろなんだが。 ……しかたないな。 「キスをしたこと、で」 俺の回答を聞き、司会者が答案が書いてあるのであろう用紙を見つめ、 「正解! 比企谷雪ノ下ペア、見事優勝です! おめでとうございます!」 司会者がそう告げると、会場のボルテージが最高潮に達し、俺と雪ノ下がステージの中央に立たされる。 こんな人前に晒されて俺どうなっちゃうの? もう早く帰りたい。 今すぐ帰りたい。 隣にいる雪ノ下を見るとこいつはこいつで、耳を真っ赤にしながら俯いてぷるぷる震えてるし……。 それもそうだろう。 あの時のあいつは俺が寝てると思ってただろうし。 ばっちり起きててすまん。 それから表彰をなんとか乗り切った俺たちは、お互いに話すことなく大学を出た。 流石にあのまま文化祭に留まるのは、周囲の視線が辛すぎて耐えられなかったわけで。 「その、なんだ……お疲れ」 「…………」 俺なりにとはいえ一応ねぎらったのだが、雪ノ下は一切反応もせずひたすら一歩前を歩き続ける。 これはあれだよな……確実に決勝のあれが原因だよな。 気まずいなぁ、と内心嘆いていると、雪ノ下がぴたりと足を止め振り向く。 「…………あなた、知ってたの?」 「知ってた、というか、起きてたが正しいな」 「……そう」 「なんつうか、それに関してはあれだ。 ……その、嬉しくなくもない、というか、嬉しかったというか、そんな感じでだな」 こんな時、なんと言ったらいいかわからないせいで、やたらとへどもどした言い回しになってしまった。 だがそれでも雪ノ下にはちゃんと伝わったようで、俺の目をじっと見つめながら切れ切れの声で呟く。 「迷惑、では……なかったというの?」 その表情は今にも消えてしまいそうなほど、儚くて。 俺は雪ノ下にこんな顔をさせたいわけじゃない。 「迷惑だったらわざわざ雪ノ下を追いかけて同じ大学になんてこねえよ」 「それって……」 「だから、……つまりだな。 俺も、雪ノ下のことがそういうあれであってだな」 だああああ! なんでこういう時はっきり言えないんだよ……。 本気で自分が嫌いになるわ。 今言わなくていつ言うんだよ本当に……。 数秒の間があいた後、閉じた瞼の端から一滴、透明な感情の結露がつつりと伝い落ちていく。 「なんていうか……返事を貰えたりすると助かるというか」 「……なら、少しの間だけ、目を閉じていてもらえないかしら」 「目を?」 「ええ」 「……わかった」 雪ノ下の指示通り、俺は目を瞑ることにした。

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